Interview

環境とエネルギーの最前線
焼却炉オペレーターの使命とは

R.N

サーマル・ケミカル本部 鶴見・川崎事業部 サーマルリサイクル部
横浜エコクリーン 操業班

2022年入社

横浜エコクリーンの操業班に所属し、焼却炉の運転管理を担当。DCS操作やクレーン作業を通じて、廃棄物の適正処理と発電の最適化に取り組む。未経験から研修や資格取得を重ねて成長し、環境負荷低減と発電効率向上に貢献している。

お仕事内容を教えてください。

廃棄物をエネルギーへ。焼却炉の安定運転を支える

私は横浜エコクリーンの操業班に所属し、焼却炉(リサイクル施設)のオペレーター業務を担当しています。焼却炉は、単に廃棄物を処理するだけではなく、発電も行う重要な施設です。適切な運転管理によって、廃棄物をエネルギーとして最大限活用することが求められます。

私の主な業務は、クレーンを操作して廃棄物を焼却炉に投入することと、焼却炉の運転管理です。廃棄物にはさまざまな種類があり、水分量が多く燃えづらいものや乾燥していて燃えやすいものが混在しています。これらを適切に組み合わせて焼却炉へ投入し、燃焼効率を最適化することが重要です。また、DCS(分散制御システム)を操作し、炉内の温度や有害ガス濃度を監視・調整しながら、コンプライアンスを遵守した運転管理を行っています。

操業班は3~4名のチームで、24時間体制で業務を行っています。少人数で高度な管理を行うため、チームワークと的確な判断力が求められる仕事です。入社当初はDCSの操作の知識がなく、先輩の指導のもとで学びながら業務に慣れていきました。現在では、一人でDCS操作を担当し、燃焼状態を見極めながら最適な運転管理ができるようになりました。

焼却炉の運転業務と聞くと、「汚れる」「きつい」といったイメージを持たれることが多いですが、実際の業務は中央制御室でのクレーン操作やDCS操作、設備の管理が中心です。作業環境も整っており、常に外で重労働をするような仕事ではありません。もちろん、安全管理も徹底されています。勤務後そのまま遊びに行ったり買い物に行ったりできるほど快適な作業環境ですが、社内にはシャワールームも完備されており、夏場に外での作業が多かった際など必要に応じて利用することもできます。

この仕事は、廃棄物の適正処理とエネルギーの有効活用を両立させる重要な役割を担っており、環境問題の解決にも貢献しているという実感を持ちながら働いています。

仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?

自分の判断が発電量を左右する。
責任感と達成感のある仕事

私の仕事のやりがいは、クレーン操作とDCS操作を担い、廃棄物の処理量と発電量を最適化することで、会社の収益に直接貢献できることです。廃棄物処理と発電は会社の重要な収益源であり、自分の判断と工夫によって成果を上げられることに、大きな達成感を感じます。

例えば、廃棄物には汚泥や廃液のような水分の多いものと、乾燥した固形物があります。水分が多いと炉の温度が下がり燃焼効率が低下し、逆に乾燥しすぎると温度が上がりすぎてしまいます。そこで、バランスを見極めながら投入することで、発電量を安定させる工夫をしています。

また、DCS(分散制御システム)を活用して、温度や有害ガスの発生を抑える制御を行っています。基本的には自動制御ですが、異常時には手動での対応が必要です。ある日、廃棄物の種類が変わった影響で、有害ガスの濃度が急上昇しました。そのとき、数値の変化を素早く察知し、薬剤の噴霧量を手動で調整することで、基準内に収めることができました。

自分が担当する時間帯の発電量が通常より高い水準で維持できたときには、「自分の工夫が結果につながった」と手応えを感じます。その結果、上司や工場長から「しっかり管理できていたね」と評価されることで、日々の業務の成果が認められている実感が湧き、高いモチベーションにつながっています。

会社のサポート体制とご自身の成長について教えてください。

DCS操作を初めて任された瞬間、
成長を実感

この会社で働いていて特に感じるのは、未経験からでも安心して成長できるサポート体制が整っていることです。私も入社当初は廃棄物処理や発電に関する知識がほぼゼロでしたが、会社の研修制度や先輩社員の指導のおかげで、短期間で業務を覚え、現場で判断できるようになりました。

特に印象的だったのは、入社後すぐに受けたDCS操作の研修です。DCSは焼却炉の温度管理や有害ガスの制御を行う重要なシステムですが、数値の見方や操作方法を覚えるのは簡単ではありませんでした。最初は、先輩がマンツーマンで指導してくれて、少しずつ手順を学びました。半年ほど経った頃、初めて1人でDCS操作を任されたときは、緊張しながらも大きな成長を感じることができました。

また、資格取得の支援制度も充実しています。私が業務に必要な資格(ボイラー技士やクレーン操作など)を取得するときも、会社が費用を負担してくれ、業務時間内に講習を受けることができました。資格が増えることで、自分のできる業務の幅が広がり、より責任のある仕事を任されています。

さらに、社内の技術交流会では、自分が工夫した焼却方法や発電効率を高めるための改善策を発表する機会もあります。そうした場で、「いい発表だったね」や「資料が見やすかったよ」と声をかけてもらえると、自身の成長を実感できてすごく嬉しいです。

また、上司や先輩のサポートが手厚いことも成長の大きな要因です。何かトラブルが発生したときも、慌てずに対応する先輩の姿を見て、「こうやって冷静に判断すればいいのか」と学ぶことができます。いずれは自分も後輩を指導する立場になるので、今度は自分がその役割を果たしていきたいと考えています。

福利厚生など職場の魅力を教えてください。

充実の福利厚生と安定収入。
安心して長く働ける職場

当社の福利厚生は充実しています。家賃補助が7割5分あるので、地方出身者は生活費を抑えながら働けるのは大きなポイントです。また、三交代勤務には、夜勤手当や交代勤務手当など様々な手当がつくため、収入の安定にもつながります。また、プライベートも充実させやすい環境です。例えば、先月は残業がほとんどなく、自分の時間をしっかり確保できました。

社員同士の関係も良好です。私は学生時代に野球をしていたこともあり、休日には社内の草野球チームに参加しています。職場の仲間と一緒にプレーすることでリフレッシュでき、交流の幅も広がりました。

当社は、「安定した環境で長く続けたい」という人にはぴったりの職場です。最初は覚えることが多いですが、先輩のサポートも手厚いので、安心して挑戦できると思います。

応募者へのメッセージ

文系出身でも大丈夫。ゼロから学べる環境がここにある

私自身、学生時代は地域行政や国際政治を学び、その中でSDGsに関心を持つようになりました。環境問題に貢献できる仕事をしたいと考え、この会社に興味を持ち、入社を決めました。とはいえ、理系ではなく文系出身だったため、専門知識がなく不安もありました。しかし、入社後には3ヵ月の研修があり、業務に関する知識だけでなく、ビジネス文章の講座など、社会人としての基礎を学ぶ機会もありました。また、現場では先輩が丁寧に指導してくれるため、ゼロから学べる環境が整っています。必要な資格も会社の支援を受けながら取得できるため、入社前に特別な知識やスキルがなくても安心です。

仕事の面白さは、日々の業務が「考える仕事」であることです。廃棄物の種類や設備の状態を見ながら、最適な方法を見出すことで、処理効率や発電量が変わります。「どうすればより良い結果が出せるか」を考えながら業務に取り組むので、単調な作業ではなく、常に新しい発見があります。

環境問題に興味がある方で「手に職をつけたい」「自分の仕事が社会に貢献していると実感したい」という方には、ぴったりの職場です。専門知識がなくても挑戦できる環境が整っているので、ぜひ一緒に働きましょう!